菜の花エコファンド

菜の花エコ・ファンドは、ぴゅあ菜米を通じて食、そして里山を守ります。
フロー図・基金を元に安定した環境保全活動と食の供給に
出資者の方と共に努力していきます。

環境問題 食糧問題 金融危機

い〜ね!おおあさは、2001年にNPO法人化後、菜の花プロジェクトを中心とした資源循環型の地域作りを目指してきました。CO2削減・脱化石燃料を掲げ、エネルギーの地産地消による農業とエネルギー自給の問題に取り組んできました。その間に、地球温暖化による異常気象や中国の食品偽装などによる食の安全問題やサブプライム問題に端を発した世界的な金融恐慌など、今日までの日本の繁栄を揺るがしかねない問題が多発しています。

大手企業の人員削減や派遣切りは、これまでの日本社会では想像もできない現象となり、先行きの不安は募るばかりです。今、大学生・高校生は就職難に陥り、希望や夢が持てない社会になっています。将来を担っていかなければ、いけない子ども達に、このような社会を残すことは、我々大人達の責任として何としても避けなければならないと思います。

今日までの大都市一極集中のシステムやコスト最優先の大量生産大量消費社会を続ければ、将来の日本は資源もなく、食料さえもままならない、貧しい国になってしまいます。 今日までの行政主導型の国づくりは、既に限界に来ており、住民が意識を高く持って、地域作りから国づくりへと転換していかなければいけないと思います。トップダウンの時代からボトムアップの時代へと変えていきましょう。

い〜ね!おおあさの取り組み

 まず、い〜ね!おおあさが取り組んできた、菜の花プロジェクトからの循環型社会を広げていきます。その理由は、第一に食料の確保です。現在、日本の食料自給率が40%を下回っています。日本は、米以外の穀物の大半を大陸からの輸入でまかなっています。今後世界的な食糧不足を迎えた時、日本へ輸出される穀物はなくなると思われます。数年前から原油高騰によるエタノール需要の増加で、穀物が一気に高騰したことは、その一端でもあるといえます。そこで、我々が目をつけたのが、減反で米が作られない農地の利用です。近年の食生活の変化により、米飯は減る一方で、米あまり現象による減反率は約40%となっております。しかし、この農地を放っておけば数年で荒地となり、次に作物を作ろうとしても、元の農地に戻すには膨大な労働力が必要となるのです。数年前、ある限界集落を訪ねたとき、10年間放置された農地と3年間放置された農地がありました。両方を比べると、そう説明されなければ分からないくらい、2箇所の差はありませんでした。如何に農地を保全しておくことが大切なのかを痛感させられた瞬間でした。万が一、海外からの食料輸入が閉ざされた時、直ぐにでも食糧生産を再開できるように準備しておかなければいけないのです。

菜の花は、10月に種まきして、翌年の6月に収穫をおこないます。1年の内、約9ヶ月間も農地を守ってくれるのです。その上、種まきと収穫以外の作業はほとんど無く、労働力的にも少なくて済むのです。  菜種は、当然のごとく食用油となります。食用油の国内自給率は数%と言われ、輸入に頼る食料品のひとつです。しかも、最近は遺伝子組み換え問題やエタノール問題で話題が絶えません。また、菜種は食用油だけでなく、絞り粕も飼料や肥料として、とてもいいものとされています。飼料も食用油と同様、いずれ人間の口に入るものとなり、問題は食用油と一緒なのです。肥料は当然有機肥料となり、安心安全であることは当然のごとく、その上に石油から作られる化学肥料も使わないということは、エネルギー問題の解決にも役立ちます。

 エネルギー問題と言えば、当然ガソリンや軽油の問題が大きく、農耕車の燃料に大きくかかわります。近年の農業は機械化が進み、機械なくしては農業は営めない状況になっています。この問題の解決にも菜の花は大きく貢献することができます。食用油の使用済みからのBDF燃料精製は、既に進んでいますが、今後は食物から直接BDF燃料の精製をおこなうことも考えられています。菜種油の搾油率は、一番絞りで30〜40%で、絞り粕にはまだたくさんの油が含まれています。この油を更に20〜30%搾り出し、これをBDF燃料に精製すれば、とても効果的に食料とエネルギーが供給できるということになります。

菜の花エコ ファンドでできること

 これらの問題に対して、い〜ね!おおあさは、ここ北広島町の農地全体を菜の花畑にしていきたいと思っています。菜の花は、4月中旬から5月ゴールデンウィークが終わる頃まで、花を咲かせます。その景色は、黄色いじゅうたんを広げたかように、里山の春を一段とにぎやかにしてくれます。雪深いこの地域の遅く訪れる春を喜ぶかのように、暖かくとても元気な気持ちにしてくれます。

そして、この菜の花からもうひとつすばらしい贈り物が贈られました。菜の花はひとつの農地で何年も作り続けることは出来ません。連作障害を起こして健康な植物ではなくなってしますのです。この問題を解消する為に、お米作りとの組み合わせを考えました。元々休耕田の利用から始めましたので、最適の組み合わせとなります。菜の花の花がまだ散らない時期に、田んぼに鋤き込んでいきます。その後7日〜10日置いた後に田植えを始めます。鋤き込んだ菜の花が、土の中で栄養分となり苗の生育に役立ちます。その他に、除草効果もあると言われていますので、菜の花を緑肥にすることで、除草剤や化学肥料が不要になるのです。この効果により平成18年度山形県庄内町で開催された「あなたが選ぶ日本一おいしい米コンテスト」で、第3位にあたる優良賞を受賞することが出来ました。このお米は、「おおあさ・ぴゅあ菜米」と名づけ、い〜ね!おおあさのブランド米として皆様からご好評をいただいております。これからも、栽培面積を拡大し、安心安全な美味しいお米を多くの都市住民の方にお届けしたいと考えています。

エコファンドの2009年目標

1)菜の花生産者のグループ化
菜種生産を行う農家さんや栽培に興味のある住民が集まり、菜種生産や栽培研究を行う。最近、国産菜種の原種を守る為に、搾油用の菜種の入手が困難になってきています。 食の安全やバイオ燃料への活用も含め、知識の共有と栽培技術の向上を図ります。
2)菜の花栽培面積の拡大
大朝地域の菜種作付け面積は、約30haですが、このうち搾油用菜種の栽培面積は、わずか4haです。緑肥の菜の花も更に増やして行きたいと思いますが、自給率のとても低い食用油について力を入れていきます。今年度の作付け面積は、緑肥用で40ha・搾油用で10haの合計50haを目標とします。
3)菜種刈取り用コンバインの導入
搾油用の菜種栽培を拡大するには、汎用コンバインの導入が必要です。国や県の補助金では、生産者がまだ少ない菜種収穫の為のコンバイン購入費用は、該当しにくく、出たとしても1/3が限界です。そのために、どうしても皆様からの資金を活用させていただく必要があるのです。導入価格は約700万円で、国や県の補助金も充当できるようにして行きたいと思います。
4)BDF(バイオディーゼル燃料)用の廃食油の集収を
  出資者の方から行います。
ご家庭からでる、食用油の廃食油の収集を開始します。これまで、町内に限定してきました、収集を全国から受付をいたします。ただし、い〜ね!おおあさが進める菜の花プロジェクトのBDF精製事業にご理解がある方に、限らせていただきます。収集方法やルールを守って、ご協力をお願いいたします。

収集方法

い〜ね!おおあさ事務局に直接持ち込む
大朝に遊びがてら、お立ち寄りください。
い〜ね!おおあさ事務局に宅急便で送る
大朝まで足を運べない方は、この方法でもかまいません。ただし、送料はご負担ください。
送付先;731-2104広島県山県郡北広島町大朝2487 
NPO法人い〜ね!おおあさ TEL0826-82-3950
詳細は、廃食油回収のページに詳しく記載しております。
廃食油回収

これらの活動のために、ご賛同をいただきます方は、是非エコファンドにご参加ください。

エコファンドにご参加いただきました方には、お申し込みから5年間、毎年秋の収穫が終わり次第、い〜ね!おおあさブランド米「おおあさ・ぴゅあ菜米」新米2Kg(精米又は玄米)をご自宅にお届けいたします。4〜9月にお申し込みいただきました方は、新米が準備でき次第発送いたします。10月〜翌年3月までにお申し込みいただきました方は、初年度お申し込み後に送らせて頂きます。2年目からは、新米が準備でき次第発送いたします。

お振り込み情報

口座名
特定非営利活動法人アイエヌイーおおあさ

ゆうちょ銀行 記号15120 番号45691971
JA広島北部 大朝支店 普通 8258806
広島市信用組合 大朝支店 普通 0613695
もみじ銀行 千代田支店 普通 0121402
広島銀行 千代田支店 普通 3028843
イーバンク銀行 ビート支店(支店番号210) 普通 7016069

お振り込みの後、お名前、住所、電話番号を事務局までお知らせ下さい。おおささぴゅあ菜米をお送りするのに必要になります。

お問い合せ

宛先
NPO法人 INE OASA (いーね!おおあさ)
住所
〒731-2104
広島県山県郡北広島町大朝2487
TEL
0826−82−3950
FAX
0826−82−3688
メール
ine@oasa.jp
担当
事務局 堀田 高広

送信された後に、できるだけ速くお返事させていただいておりますが、システムのトラブル等で受信が正常に行えない場合も考えられます。 もし、48時間以内に返信がない場合は、お手数をおかけいたしますが、お電話にてお問い合わせ願います。

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NPO 法人 INE OASA
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FAX 0826-82-3688
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担当 堀田