竹テントワークショップを開催しました。


3月5.6日、二日間にわたって身近な資源、竹を使ってイベント用(運動会などで見かけるもの)テントを製作するワークショップを開催しました。

講師に、竹テントの開発普及を図っておられるNPO法人トージバの神澤さん、青木さん、佐野さんの3名を千葉県から遠路お招きし、町内の住民を中心に3棟のテントを制作しました。

製作の目的は、大朝の春祭り「わさまち」で竹テントを使用すること、そのほかにも地域行事で活躍する可能性があり、身近な素材を使ったものづくりを地域の皆さんに体験してもらうためです。

参加者はわさまちの実行委員である、大朝商工会青年部の皆さんや役場職員をはじめ、広島市内からい~ね!と関わりのある方が若干名参加されました。特に商工会青年部の皆さんの職業は建設業、飲食業、小売業、製造業、など様々だったことが特徴でした。

さて、竹テント製作の様子をお伝えしましょう。

WSが始まって早々つまずいてしまいました。2月19日、参加者がみんなで材料となる竹を伐採したのですが、全体の1/3の材料のサイズが組み立てに適さず、伐採から始めることになってしまいました。

江の川の河川敷の竹を取りました。右は役場の真倉さん
切った竹を寸法に合わせてカット、中央右よりの方がトージバ神澤さんです。林業を営む中越さん(左手前)、さすが手際がいいです。。

そのあと、油抜きという作業を行いました。薪でおこした火であぶると、味のある黄色みがかった竹に生まれ変わります。

天気が良くて本当に良かったです。

結局、午前中いっぱい、この作業に追われてしまいましたが、別の班が会場に残り、金属の部品の加工をしてくれていました。そのため、用意した竹を持ち込んですぐに3班に分かれて組み立てが始まりました。

竹を並べて、建てたときのバランスを考えます。

決められた位置に金属の部品を取り付けていきます。トージバが考案した竹テントは随所にその工夫がありました。

9種類の部品を使い分け、組み立てる準備が進みます

参加者の皆さん、ものすごく真剣な眼差しで取り組んでいました。

みんなで力を合わせる作業がたくさんあるのもいいですね。川原さん(左)と川角さん

柱と梁ができあがりました。組み立て初めて大体半日といったところです。

 

「竹テントいいねぇ」っていっておられた川原さん

 

2日目早々、どの班も棟上げができました。建つと「出来たなぁ」という気分になります。

 

講師の先生から大朝の皆さんはいいペースで仕上がってるとコメント

建築業を営む佐々岡さんは専門用語で質問されたり、頭の中で図面が出来ているようで、とても頼もしい姿を見せていました。

 

講師の佐野さん(左)と佐々岡さんの会話は独特でした~

↓見て下さい、この1本の竹、1カ所の部品にみんなが力を合わせて取り組む姿を。結婚式の「初めての二人の共同作業」ケーキカットよりよっぽどリアリティがあっていいです!

こちらを向いているのが加計さん「大人の図工だよ」とぴったりの表現
講師の青木さんは作業を通じて、竹テントの魅力をたくさん教えてくれました。

いよいよ作業も大詰め。屋根の部分が取り付けられ、テントの形が見えてきました。

佐々岡さんが持っている部品(真束)を取り付けると骨組みは完成です

シートを張ると完成です!

 

自らの手で作ったものができあがったときって本当にうれしいですね。

トージバではゴミになった傘を活用したプロジェクトにも取り組まれているそうです。傘のビニール部分で作ったテントのシートです。傘なので防水性は抜群ですね。

大朝でもこういう応用をどんどん考えていきたいですね。

製作した3棟のテントにトージバさんが持参されたデモ用のテント2棟を加えて並べてみました。壮観です。わさまちのイメージもできたでしょうね。

 

どれが上手、下手とか全く感じない、全てが上出来でした。

最後に参加者全員で記念撮影をしました。こう見ると、大朝の底力を感じさせる頼もしい顔が並んでします。早速、この後「わさまち」の本部用のテントにしたい、うちのビアガーデンに欲しい、バス停にどうだろう?など次につながる発言がいっぱいでてきて、これからが楽しみになりました。

 

笑顔がいいです~

トージバの神澤さん、青木さん、佐野さん、ありがとうございました!

参加者のみなさん、おつかれさまでした。竹テントで「わさまち」を賑やかしましょう!!

ちなみにわさまちは4月29日、大朝のわさーる付近で開催されます

 

い~ね!おおあさの竹テントワークショップはアサヒビール「海の環境保全活動助成」、北広島町の支援を得て実施しています。